離婚するときに弁護士は必要?
はじめに言っておきますと、別居・離婚をするために弁護士に依頼するは必ずしも必要というわけではありません。
離婚協議も離婚調停も、弁護士相談を利用しながら自分で行うことはそこまで難しくはないはずです。
弁護士に相談するとしても、例えば
- 裁判所での調停は自分で出席
- 調停で出た課題を弁護士に相談
- 次回調停に自分で出席
・・・
と、調停日と調停日のあいだ(約1ヶ月くらい)の期間で弁護士相談を1回5000円程度利用したほうがコストはかなり安くて済みます。
弁護士依頼料って契約形態にもよりますが、ほんとに高い。
ただ、私の場合は夫がモラルハラスメントで人の話に耳を傾ける人ではなかったのです。
話し合いをすすめるには第三者介入の必要不可欠でした。
モラハラの場合は弁護士に相談または依頼することをおすすめします。
私は別居・離婚を決心する前から、夫のモラルハラスメントへの対処を法的な解決を求めて弁護士に相談していました。
結果的に弁護士への法律相談が離婚弁護士のリサーチとなっていました。
今回は私が弁護士を探したときの方法をお伝えします。
弁護士の探し方
私が弁護士探しでおこなった方法はこちらです。
3だけは電話相談のみで、利用条件を満たせず利用できなかったです。
他はすべて試して実際に弁護士と面談しました。
そのお会いした人たちの中から「この人にお願いしたい」と思える人に依頼しました。
では、私がやってきた方法について具体的に説明します。
無料法律相談を利用
まずは無料の法律相談を利用しました。
無料法律相談を行っている公共の窓口は探せば見つかります。
費用0円なので、まずは試しに相談してみたいのであれば是非おすすめ。
私が探して利用した無料相談はこの2つです。
市の法律相談
対象者が市内在住・在勤・在学に限られます。
時間20分と短いですが無料。(地域によっては30分)
電話で事前予約し、市役所などで面談で相談できます。
相談後に担当の弁護士に依頼することができます。
弁護士会の法律相談センター
こちらは対象者条件はなかったです。
時間30分、離婚相談で無料でした。
料金は、相談内容によっては有料な場合もあるようです。
電話で事前予約し、弁護士会館などの施設で面談相談できます。
予約するときに
「日時はどこでもいいので離婚分野に強い弁護士が担当のところでお願いできますか?」
とお願いしてみました。
でも実際にお会いしてみて、そうだったかは疑問です。
結局担当は選べないと思ったほうがよさそうです。
相談後に担当の弁護士に依頼することができます。
メリット・デメリット
相談時間が短い場合が多いです。
無料ですしね。
依頼する場合はそのとき担当の人になるので、離婚分野に強い人とか選べないです。
利用するポイント
- 事前に聞きたいことを箇条書きにしてまとめておく
- 絶対に聞きたいことはチェックし優先度をつける
これはどの相談方法でも言えることですが、
思いつきで会話していると相談時間があっという間に終わってしまいます。
限られた時間を有効に利用するために事前準備は必須です。
知り合いの紹介
信頼できる知人から紹介してもらう方法です。
依頼した知人の話を聞いて判断できるし安全な方法です。
紹介でしか受任しない弁護士もいるそうです。
知り合い経由での探し方
私には弁護士の友人知人はいません。
でもそんな人でも大丈夫。
知り合いのツテで弁護士を紹介してもらいました。
おそらくこのやり方で見つかります。
もし個人事業を営む人なら、経理法務関連で伝があるだろうからそこからの紹介もありえます。
法学部卒業の友人も狙い目です。
その同級生に弁護士になっている人が少なからずいます。
私も司法書士をしている友人に紹介してもらいました。
メリット・デメリット
たとえ紹介された弁護士が人柄がよくて信頼できそうな人であっても、まったく離婚分野を取り扱った場合もありえます。
紹介者には事前に「離婚分野を取り扱ったことのある弁護士を探している」と伝えておくとよいです。
法テラスの紹介
法テラスでは、一定の条件を満たしていれば法律扶助を受けることができます。
私はずっと共稼ぎでフルタイム勤務していたので、収入面の条件から利用できませんでした。
利用できる場合は、法律相談、弁護士紹介、弁護士費用の立て替えが可能となります。
メリット・デメリット
弁護士費用は必要経費と割り切ってもやっぱり高額。
費用が安くて済むのは最大のメリットです。
反面、無料相談の場合と同じく離婚分野に強い人など選ぶことはできません。
自力で探す
日弁連ひまわりサーチで検索
インターネットのWebサイト「日弁連ひまわりサーチ」を利用します。
日本弁護士連合会
https://www.bengoshikai.jp/
弁護士の会員情報、事務所所在地、取扱業務など参考になる情報が検索できます。
ひまわりサーチでの検索方法
「ひまわりサーチ」サイトでの検索方法について説明します。
- トップページを表示。
「ひまわりサーチへ」ボタンを押下。 - 地域選択画面
対象の都道府県を押下。
ここでは「岐阜県」を選択してみます。 - 「同意する」ボタンを押下
- 検索条件入力画面
取扱業務で絞り込みます。
「取扱業務で検索する」ボタンを押下。 - 検索条件入力 取扱業務
ここでは家事の
「離婚・親権」
「子どもの権利」
「ドメスティックバイオレンス・ストーカー」
をチェックしてみます。 - 下の方に移動して
「 事務所所在地」を自分が通える範囲で絞り込みます。
ここでは「岐阜市」と入力し検索。 - 検索条件入力 検索結果画面
「氏名の一覧を表示する」を押下。
もし件数が多い場合は「フリーワード」を「離婚」「モラルハラスメント」などで再検索します。 - 検索に該当した氏名一覧が表示されます。
インターネットで検索
普通に検索エンジンで
「離婚」「弁護士」「お住まいの地域名」
とキーワード検索してみます。
いくらでも法律事務所のホームページがヒットします。
初回の相談料を無料だったり割引している事務所もあります。
私は職場に近い弁護士事務所を探して行きました。
通常1時間分10000円だけど初回3000円でした。
時間30分てあっという間です。
弁護士選定を見極めるためにも1時間はほしいところです。
離婚専門の弁護士事務所は案件事例が豊富です。
費用をかけても一度は相談に足を運んでも無駄にはならないと思います。
離婚準備に必要な知識を得ることもできたし、情報収集にはとても有益でした。
選定ポイント
私が選ぶときの基準にした点はこれです。
譲れないポイントを決めておく
そのなかでも自分が選ぶうえで絶対譲れない点を決めておきましょう。
そこを軸に選定します。
私の場合は、5の
モラルハラスメント、いわゆる精神的DVについて理解してくれること
がポイントでした。
我が家では、夫が私と子どもたちに対してずっと無視する生活が続いていました。
無視という行為をモラルハラスメントとして認識してくれるか。
私がなにより心配していたのは、今の家庭環境が子供たちにどう影響するかでした。
無視をやめてもらうにはどうしたらいいか、
やめさせるための法的手段はないのか、
それが最優先でした。
(この時点で私はまだ離婚の意志決定はしていなかったです)
そして、実際に弁護士に相談するとその意見は千差万別でした。
「無視くらいではDVとは言えないですね。」
「無視くらいなら子供にさして影響はない、まだ大丈夫。子供の前で夫婦が言い争うのが一番よくないです」
などなど。
「無視はモラルハラスメント、子供を無視し続けることは虐待です。」
❝ 虐待 ❞ のワードを使った弁護士が一人だけいました。
本気で泣きましたね。
ああ、私と同じ気持ちでこの状況を見てくれていると。
私はその方に依頼することにしました。
結局は相性です
結局は弁護士も人間です。
いくらその分野で有名で優秀な弁護士でも、なんとなく相性が合う合わないとかあります。
こちらの思いを伝えづらい、なんとなく話づらいではうまく相談できませんよね。
自分との相性の良し悪しが最も重要かもしれません。
いろんな人と会いすぎて迷ったら、最後は相性で選んでよいと思います。
最後に
弁護士選びは本当に大切。
妥協せずに探しましょう。
のちに離婚の協議、調停、裁判など、一連の離婚手続きをサポートしてもらう人です。
慰謝料、養育費、親権などお金や子供に関する様々なことを相談していく相手です。
最後まで一緒に支えてくれる、戦ってくれる先生を探しましょう。
決して一人に会っただけで決めないほうがよいです。
いろんな人がいます、ほんとに。
私は担当弁護士に委任するまで、7人と面談しました。
電話相談だけなら10人以上です。
時間をかければ、きっと自分の考え方に寄り添ってくれる弁護士が見つかります。
そして、弁護士選びは早めにやっておきましょう。
いきなり別居・調停となって、焦って弁護士探しすることにならないように。
それでは、また!
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