モラハラ被害者は洗脳されている
モラハラ配偶者との生活は毎日ストレスです。
毎日過ぎて心が麻痺していきます。
日常になりすぎてモラハラされていることに気づけない人が大勢いるそうです。
はい、私もそうでした。
別居後、弁護士さんと調停の話し合いをしていたとき
それだと夫をかなり怒らせてしまうと思うんですけど。
怒らせないように気を配っていることに気づいていますか?
まだ洗脳が解けていないんですよ。
もう離婚しようとしているのに。
言われてハッとしました。
そのとき、自分が夫のモラハラを起動しないように日々注意していたことに初めて気づきました。
それが当たり前にやってきた行動だったのでびっくりしたのです。
これは「洗脳」だったのか、と。
弁護士さんの使った「洗脳」という言葉があまりにしっくりきて、とても印象に残っています。
どうやって洗脳されていったのか
私がどうやって洗脳されたのかについて書きます。
結婚前
結婚前の夫は私に対してすごくすごくやさしかったです。
今思えばモラハラ夫の典型です。
当時は時折こだわり気質は見受けられましたが、生活に支障をきたす程度ではなかったです。
まあ性格なんだな、と思うくらいでした。
結婚後
思い返すと結婚当初から夫を怒らせないよう常に気をつけていました。
怒らせると無視される日々が続くのです。
何日も何日も、1週間くらいは普通。
だから息苦しさに耐えきれなくなって、いつも自分から「ごめんなさい」と謝っていました。
私にも悪い点はあったし、と思っていました。
ですが、コレがダメなんです!
理由は後述します。
常に顔色を伺うようになった
こうして、ケンカになると無視されて面倒くさいことになるのがわかっているので、常日頃怒らせないように気をつけるようになりました。
それが日常的になったころにはモラハラ配偶者の洗脳下となっているわけです。
相手の自信をなくして支配・コントロールする。
これがモラハラ(モラルハラスメント)です。
モラハラ被害を受けやすい人
モラハラ被害を受けやすい人の性質について考えてみます。
決して被害者が悪いというわけではないです。
でも自分に当てはまると感じた場合は注意してください。
- 相手に合わせる
- 自分に自信がない
- 面倒くさがり
- ケンカしてもすぐ謝る
総じて謙虚で他人のことを考えられるが自己肯定感が低い人です。
相手に合わせる
良くも悪くも人の意見を聞こうとします。
そして自分の意見を通すよりも相手に合わせようとします。
そのほうがトラブルになりにくいですしね。(これ、面倒くさがりにつながる)
素直で欲がないといえば聞こえはいいですが、人の意見に従って自分で考えることを放棄しがちです。
相手に言われるがまま従って都合のいい人になっていませんか?
自分に自信がない
自己肯定感が低い人です。
自分に自信が持てない人は「私なんか…」「私が悪いのかも…」と考えます。
だからトラブルが発生すると、まず自分に悪いところがなかったかを考えるのです。
面倒くさがり
面倒くさいからケンカというプロセスを避けようとします。
相手に自分の主張を伝えて理解してもらう、この労力と時間を考えると面倒くさいのです。
事を荒立てるくらいなら自分が謝っておけばよい、と考えます。
ケンカしてもすぐ謝る
自分に自信がない、めんどくさい、の理由からケンカしてもすぐ謝ってしまいます。
はい、私のことです。
【危険】モラハラ洗脳につながる行動
すぐに謝るのはダメ
私はケンカを避けてすぐに謝っていました。
だって怒らせると怖かったし、無視される日々は辛かったから。
でもコレはダメです!!
謝罪行為によって配偶者は「あなたが支配下にある」と認識します。
謝った本人は「自分が悪いんだ」と思い込みが刷り込まれます。
これがモラハラ洗脳につながるのです。
モラハラ回避のために行動制限する
例えば、本来は分担していた家事だけどモラハラ配偶者の機嫌を損ねたくないから自分でやってしまう、などです。
モラハラ配偶者は、自分の意のままに従わせる手段としてモラハラを行っています。
私さえ我慢すれば…とこのような行動制限を常に行っていると、相手の顔色を伺って行動することが日常的になってきます。
こうして徐々に洗脳されていくのです。
モラハラ被害が気づきにくいワケ
外から見てもわからない
モラハラは気づかれにくいです。
なぜならモラハラ配偶者は外面が非常によいのです。
世間体を気にする傾向があるので、家庭内での暴虐など一切さとられない振る舞いをします。
職場では育児に協力的な良い父親像を演じてたりします。
本人も気づけない
本人ですらモラハラを受けている自覚がないのです。
自分で一般的な夫婦関係とは異なることに気づけないことが問題です。
外面はいいので、外食先や祖父母の前では子どもの面倒みてくれたり良い父親なのです。
私もこれくらいは夫婦ケンカの一つとして当たり前のことなんだろう、だから我慢しなくちゃと思っていました。
モラハラと夫婦喧嘩の違いは
では罵倒されたり、ものを壊したり、無視したり、一般的な普通の夫婦ケンカと何が違うのか。
それは相手の加害の ❝程度❞ によるでしょう。
ただ周囲の人に、夫婦間で「口喧嘩した」「ものを壊された」「無視された」と話してもその ❝程度❞ が伝わらないと
「あーあるよね、うちもあるよ」
と同意として受け止められてしまうことがあります。
その ❝程度❞ は全然違うものなのに。
口喧嘩でも激しすぎる一方的な人格否定する罵倒だったり、長期間に及ぶ無視をされたり。
夫婦として一緒にいることが耐えられない加害 の❝程度❞ 、その場合は普通の夫婦ケンカの域を超えています。
それはもうモラハラだと思います。
モラハラに気づくための3つの行動
- モラハラについて知る
- 第三者の意見を聞く
- 日記を書く
まずは、モラハラを受けている本人が「私はモラハラ被害者だ」と気づくことが大事です。
たとえば、周囲の人が気づいて助けようと説得したとしましょう。
でも本人はモラハラ洗脳中なので聞く耳が持てません。
洗脳中は常にモラハラ加害者の行動を主体に考えてしまいます。
「そんなことしたら夫を怒らせてしまう」
「夫は罵倒したり無視したりするけど、それさえ直してくれればいいところもある」
など。
なぜか自分の今の生活を否定されたように感じてしまい、説得を善意と受け取れないこともあります。
「夫婦なんだからケンカすることもあるしこれくらい普通でしょ、何いってんの」のようにです。
だからこそまず本人が気づくことが大切です。
モラハラの生活が日常的になりすぎて、もはや正常な思考状態でないです。
私もまさにそうでした。
気づくためのポイントは自分の今の生活を客観視することです。
モラハラについて知る
モラハラについて知ることです。
- モラハラに関する本
- モラハラ体験のブログ
- 離婚法律事務所がモラハラに関する情報をまとめたブログ
など、とにかくモラハラについて情報をインプットしましょう。
「あれ?うちの夫と内容が酷似している」
「まるでうちの家庭のことを言っているみたい」
他人の話と自分が重ねることで、自分の受けてきた体験がモラハラだったのかと気づくかもしれません。
第三者に話してみる
自分の今の結婚生活を誰かに話してみます。
そして同時に友人知人の結婚生活についても話を聞いてみましょう。
モラハラ洗脳中は、何が普通で何が普通でないか判断できません。
普通の心理状態ではないのです。
他人の生活と比較することで、自分の生活が世間とずれているかを確認できるようになります。
日記を書く
日記を書きましょう。
配偶者に言われたこと、されたことを全て書きましょう。
洗脳を解くためにはまずモラハラを自覚することです。
そしてモラハラを自覚するためには自分が受けている事象を客観視することが必要です。
日記の中に出てくる配偶者と自分はどうですか?
日記を読み返すと、配偶者に罵倒され無視され、日々振り回されていることに気づくでしょう。
これが普通の夫婦生活なの?と疑問に思ったら、前述したように第三者に話してみましょう。
また、日記を書くのはモラハラ証拠集めとしても有効なのでオススメです。
最後に
ハラスメントという言葉がもてはやされる昨今です。
夫婦間で何か事あるごとに「モラハラだ」という人もいます。
そんなご夫婦はだいたい離婚していないですね。
夫婦ケンカの域を出ず、お互いうまく折り合いをつけて関係性を保っているのでしょう。
ここの情報が洗脳によってモラハラ被害者だと気づけていない人たちの気づきになれば幸いです。
かつての私がそうであったように。
それではまた。
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